最近はオール電化や、ハイテク空調で室温がコントロールされたお部屋が多くなって
以前のように、子供が不注意で石油ストーブに触れてしまっての火傷や、
直接火に触れてしまって火傷をすることは少なくなりましたが、
【熱湯】による子供のやけどは相変わらず多いそうです( ;∀;)
今回は、万が一子供が“やけど”をしてしまった時のために、知っていてほしい
基礎知識と、その処置法についてです。
目次
☘“やけど”の原因にはどういったことが多いのでしょうか!
子供に限ったことではありませんが、
やけどにはほんとに多くの原因があるんですよね(´;ω;`)
どなたも分かっていらっしゃることですけど、一応ご確認していただくうえにも以下に上げてみますね!
●調理中にそばに寄ってきた子供に、
・ヤカンや鍋が傾いたりして熱湯がかかる
・天ぷら鍋から、高温の油がかかる
・沸騰中のお湯の蒸気がかかる
●食卓の準備中やお食事中に
・お茶、みそ汁、コーヒー等の熱い飲み物をこぼす
・お鍋をひっくり返して熱い汁を浴びる
●キッチン、テーブルの上に普段通り置いてあるもので
・いつも普通に置いておく、炊飯器やポットの蒸気に何けなく不意に手をかざしてしまって受傷する
・ポットの操作を誤って熱湯が手などにかかる
●お風呂、入浴中に
・シャワーしようとして、誤って熱湯をかててしまう
●お部屋で遊んでいるときに
・不用意に置いた、ON状態のアイロンに触れる
・暖房用の石油ストーブに触って手足をやけどする
●低温熱傷によるもの
これは下脚に負う場合が多く、湯たんぽや、電気毛布、使い捨てカイロ、電気こたつなどを体に長時間接触することでやけどを負ってしまうのですね!
☘“火傷“を負ってしまったときの【応急処置】と注意点!
●先ず、直ちに水道水やシャワーなどの流水で、やけどした部分を15分~30分間ほど冷やしてください。
(手・指など、患部が少しの場合なら水道水で冷やし、広い部位の場合は浴室シャワーで冷やすといいと思います)
いかに素早く冷やすかが大切で、こうすることでやけどの痛みを軽くすることができ、組織の損傷を抑えるためでもあるとのことです!
但し、小さい子供の場合や、広い範囲にやけどを負って全身に長時間冷水をかける場合は、
“低体温“に注意することが必要ですので十分気を付けてください。
●服を着た上から熱湯を浴びた場合は、あわてて脱がさないで、衣服を着たまま服の上から冷やしてください。
(衣服を脱がせると熱の作用が持続してより深いやけどになったり、水疱が破れて、痛みが強くなったりして治るのに時間がかかってしまうんですね)
●薬品によってやけどを負った場合、
・まず、流水で素早く薬液を洗い流してください。
・服の上から薬品でやけどした場合は、薬液が浸み込んだ衣服を脱がせて薬液を洗い流し、
患部を水で冷やしてください。
●水ぶくれになった場合は、破らない。
これは、傷口を保護するために水膨れになるので、なかで新しく皮膚が再生して自然にはがれるまで破らないでください!
(もし水ぶくれがはがれてしまったら、ワセリンなどの軟膏を塗ってガーゼが傷口につかないようにしてください)
●ラップで覆う“湿潤治療“はやらないほうがよい!
一時期、“湿潤治療“としてやけどの治療のためにラップで患部を覆うことが広まったようですが、
日本熱傷学会が、やけどの治療法としては、
「厳しく制限されるべきであり、特に乳幼児には決して用いてはならない」とする見解を発表しているので、やらないほうが賢明だと思います!
(細菌感染や傷の周りの皮膚にトラブルが起こるリスクが高まり、敗血症など多くの症例が確認されているそうです!)
●いろいろな民間療法はやめたほうが良い!
民間療法で、アロエ、ネギ、みそ汁を塗布するということがありますが、多くの専門医療機関では、科学的根拠は解からず、感染症の危険もありやめるように促しています!
●深度Ⅱ以上の場合は、病院で受診を!
深度Ⅰ程度の軽いわずかのやけどで、
自分で処置したあと患部の保護だけで、明らかに大丈夫な場合以外は
ひきつれ、ケロイドなど傷痕の心配もあると思いますので
応急処置をした後、すみやかに医療機関で受診するようにしてください。(必要に応じて、救急車を呼ぶことも検討してください)
☘皮膚が損傷を受けた深さによる、やけどの症状!
やけどの症状は、見た目では表皮だけでたいしたことないと思っても、皮膚の深くまで損傷していることもあるので注意しなくてはなりません。
深さによる症状(深度)は、I度・II度浅在性・II度深在性・III度に区分され
症状などは以下のようになります!
【深度I度】
外観~発赤、紅斑
症状~ヒリヒリする痛み、熱感
治療期間~1週間以内
【深度II度浅在性】
外観~水ぶくれ、発赤
症状~強い痛み、灼熱感
治療期間~2週間程度
【深度II度深在性】
外観~水ぶくれ、表皮脱落、白色~ピンク色
症状~強い痛み、知覚低下
治療期間~2週間から数週間
【深度III度】
外観~白~黒色で乾燥、毛が抜けやすい
症状~痛みなし
治療期間~皮膚再生しない
☘“やけど“から子供を守るためには・・!
❶料理中は、子供が近づかないよう
・あらかじめ「熱っちっちするから、こっちへ来ちゃダメよ!」と、言っておく。
・子供を残したままキッチンを離れない。
・もし近づいてきたときは、きつく叱ることも必要だと思います!
・料理をするときは、近づかないように子供の興味をもつことに熱中させておく( ^)o(^ )
❷熱い液体の入って容器や、汁鍋などはカウンターや、テーブルの端に置かないで中央に置くようにする。
❸熱くて危険そうなものを置くときには、「このお鍋熱いから触っちゃだめよ!」と、危ないことを知らせておく。
➍特に小さい子供のいる食卓には、テーブルクロスは使わない!
➎ヒーターやストーブを使う場合は、固定できる柵でガードをする。(あたり前のことですけどね……)
❻ストーブの近くや、熱いものを置いている近くで騒いでいたら、厳しく叱る!
❼湯たんぽは就寝前に外す、電気こたつなどはタイマーを忘れない!
❽ライター、やけどの恐れのある薬液などは乳幼児の手の届かないところに保管することは言うまでもありません!
低温熱傷を負うと、深いやけどとなりやすく、
専門的治療が必要となる場合が多いので
湯たんぽは寝る前には外し、電気こたつで長時間肌を触れさせないなど十分注意することが大事です!
“やけど”はそうそう度々することはないと思いますが、いろんな場所で、いろんなタイミングで、思いがけず突然起きるものなので、
ママは常に注意深く目配り、気配りをしてほしいと思います( ^)o(^ )
今回は、
“やけど“をしてしまった時のための、基礎知識と応急処置についてお話しさせていただきました。
なにか参考にしていただけたら嬉しいです!(^^)!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう👋